PETラインの処理能力の選定は、最も基本的かつ重要な判断です。3000 kg/hの高能力リサイクルラインは、500 kg/hの小規模PETリサイクル設備を単に大きくしたものではなく、リサイクルプラントの構成思想そのものが異なります。

主な違いは以下の通りです。
- 自動化レベル:3000 kg/hラインは高度に自動化されており、ベールブレーカーやトロンメルスクリーンなどの必須機器を備え、少ない人員で大量の投入量を処理します。一方、500 kg/hラインは手動投入と手選別に依存することが多いです。
- 洗浄・すすぎの強度:大規模ラインには、ホットウォッシャータンク(例:2基)と、より多くのすすぎ段階が備わっています。これにより、すべてのフレークが十分な滞留時間を得て深く洗浄されます。これは、単一タンクの小規模ラインでは高速処理時に保証できません。
- 設備の堅牢性:3000 kg/hラインのすべての機器は、より大きく、より頑丈です。鋼板の厚み、モーター出力(例:破砕機90kW vs 22kW)、そして24時間連続運転に対応する耐久性の高い部品が採用されています。
- 精製と仕上げ: 大容量ラインには、微細な粉塵やラベルを除去するためのジグザグ風力選別機などの高度な精製工程がほぼ常に含まれており、これは小規模ラインではオプションとなることが多い機能です。
結論:500 kg/hのPETリサイクルラインは、市場参入やニッチな用途を狙うのに最適です。一方、3000 kg/hのラインは、1トンあたりのコストを可能な限り抑えながら、安定した高品質のrPETフレークを生産するために設計された産業用の強力な設備です。




